’98もてぎロードレース選手権シリーズ第5戦

作成日:98/12/27(日)
更新日:99/02/07(日)

−序章−

「選手権かぁ〜・・・。」

全精力を傾けたもてぎの7時間耐久。正に120%の力を出しきった。
アキラに切迫するタイムも出すことができ、随分と自分に自信を持てた1戦だった。

しかし7耐が終わり、体は完全に400の乗り方になじんでいる。11月末の最終戦までに、依然のようにTZを走らせる事が出来るのか?
又、あの時のように自分を高め、貪欲な、納得のいくライディングが出来るのか?

このままだと98年は7耐だけで終わってしまう年となる。それでも全然構わないのだが、やはり今年最後のスプリント。出てみたい。

得たばかりの自信とGP250への不安を胸に、エントリー用紙が入った現金書留を郵便局へ出しに行く。
10月27日水曜日。締め切りギリギリまで悩んだ結論だった。

時を同じくし、驚くべき事実を知ることになる。

「やまさんがエントリーする・・・。」

去年、俺がインターネットを始めた頃、もりの掲示板を通じ、ネット上で始めて知ったGP250に参戦するライダー。
HIRYUのやまさん。’96年、筑波250Bのチャンピオン。
去年からRS250を駆り、2年目の今年、GPクラスで国際への切符を手に入れたライダーだ。

いつか一緒に走れる事を希望していたが、まさかこんなに早くその時が来るとは・・・。

コースに対するアドバンテージはこちらにある。やまさんはもてぎフルコースを殆ど走った事が無い。
格上のライダーとは百も承知だ。でも負けたくない。

考えてもみれば来年国際に昇格するやまさんと同じレースに出るチャンスは減ってくるだろう。
少々早いが、これもいい機会。
今の俺が100%の力を出しても技量的に勝てる相手ではない。現実は良く知っている。負けん気で勝てる程レースは甘くない。
大丈夫。7耐の時と同じ要領で120%の力を出しきれば勝負できるはずだ。

それから数日というもの、やたらとそればかりを意識して生活するようになった。

負けられない。勝ちたい。
俺はどこまで速くなったのか?
俺は何秒まで詰めることが出来るのか?
7耐の時の集中力が出せるだろうか?
やまさんは始めてのコースをどう攻略してくるのか?
たった2日の練習で端的に何秒出してくるのか?

ある程度以上速いライダーは初めてのコースでもいきなりタイムを出してくる。
恐い。負けたくない・・・。

絶対勝つ!という気持ちと逃げ出したくなる気持ちが交錯する。
悩んでもしょうがない事は分かっているが割り切れない。どうしてもそればかり考えてしまう。

自分の中で処理することが出来ず、ある人にその旨相談する。

「今度のレース、やまさんエントリーしてるんだ。」
「なんかそればっか意識しちゃって・・・。俺、負けたくない。」

「ふ〜ん。いいじゃん。誰が出てようといつものHIROらしい、自分のレースすれば?」

「・・・・そうだよな・・・・。」

このたった一言でなんか吹っ切れた気がした。他人を意識するあまり、本来の自分を見失ってはそれこそ本末転倒だ。
いつも通り、俺は俺のレースをするだけだ。自分のレースに集中しよう。
やれることは全てやる。結果は後から付いてくる。

−整備−

ハッキリ言って俺のTZは遅い。手順通りセッティングを詰めて行くと簡単にデトネーションが発生してしまう。
いきなり新品のピストンをボロボロにするだけでなく、ヘッドもダメ。
そのデトネーションはついにシリンダーまでダメージを与えてきている。
スピードで言うと、ストレートで簡単にアキラの’92TZに抜かれる程。

さすがにこの状態で最終戦に出る気にはなれず、2年使ったクランクの交換を決意する。
とは言っても新品クランクは9万円。とても買えるわきゃないので、半年使ったと思われる中古クランクを入れる事にする。
これで少しでも速くなればいいのだが、これが今出来る俺の精一杯。
セッティングは1からやり直し。予選までの練習は計6本。この6本で本番までのセッティングを詰めて行かなければならない。
曇りのち雨と報じる天気予報が気になる。

ヘッドやピストンまわりは全て新品を入れ、1速ギアを変更し、いよいよ最終戦。もてぎへと乗り込む。

−練習初日−11月27日(金)

前日の木曜夜からもてぎに到着する。朝目が覚めると、前夜北ゲート前にいたトランポは数台しかいない。
寝坊した。出遅れて北ゲートから入り、東ピットへ車を進める。今日の走行はフルコースだが、東ピットスタートとなる為だ。
東ピット付近に到着すると、東パドックのゲートオープン待ちのトランポがずらりと並んでいる。

「あっちゃぁ。相変わらずおっせーなぁ。」

東パドックのゲートオープンは練習日でもいつもこんな感じ。
やがてゲートが開き、パドックへと入る。
ずぅ〜っと奥へ入って行き、ピット取りを諦め掛けた頃、Kureさんが向うから歩いてくる。
結構後ろの方だが、難なくKureさんと同じピットに入ることが出来、ホッとする。

今回、ST250にエントリーしているのは仲間内で5人。今日の練習からもてぎ入りしたのはKureさんだけ。

トランポからバイクを降ろし、支度しているとアキラとおーたが到着する。

今日は一般のスポーツ走行日。アキラも一緒に走る。おーたはメカニックに専念するとの事でバイクは持ってきていない。


今回から自分に大きな課題を課している。乗り方の改善。
7耐が終わってからこれまでの間、一貫してその練習ばかりしてきた。
今まではクリップ手前でブレーキレバーを放し、下半身に神経を集中させながら腕の力を抜いていく。
結果、中途半端な1次旋回を補う為に深く長くバンクさせ、2次旋回に期待しつつ徐々に開けて行くといった具合。
この走り方に限界を感じ、より理想的なアキラの乗り方へ変更しようという訳だ。
アキラはクリッピングポイント付近までハードにブレーキをかけ、フロントの荷重を利用し、短い旋回時間で一気に方向を変える。
バンク角は浅く短い。バイクが起きたかと思うとワイドに開けて一気にコーナーを立ち上がる。
アキラと俺の決定的な違いは、2輪を操舵する上でもっとも難しいテクニックとされるブレーキングだった。

去年まで走っていたハイランドだったらレイアウト的にも今までの乗り方でなんとか走れたが、ここもてぎではそうはいかない。
レーサー本来のフロントを使った乗り方に変えなければリスクばかりが増えるだけで今以上の進歩は望めない。

アキラが何年もかかって得た技術をたかが数本走ったくらいでマスター出来るとは思っていないが、
今の乗り方に限界を感じてしまっては先へ進めない。
自分のいい部分を守りつつアキラの乗り方を取り入れたスタイルを完成させたい。


11時20分。1本目の走行。今の所雨は降り出す気配を見せない。路面は完全ドライ。
まずは慣らしから始める。
MJは440/460。JNは左右ともS0。点火時期は1.7。圧縮比−1.9/−2.0。
5周走って一旦ピットイン。オイル漏れ等チェックし、再度コースイン。全開走行開始。

各コーナーのブレーキングポイントを奥へとろうとするが体が付いてこず、今までのブレーキングポイントを
維持するのが精一杯。慣らし用のセッティングでバイクは遅いはずなのに・・・。

走行終了。

タイムは12秒止まり。慣らし用セッティングとはいえ、遅すぎ。

(おっかしぃ〜なぁ。これでも全開攻めたんだけどな・・・。)

とりあえず慣らし終了。2本目に備えてセッティングを変更する。
MJとJNを1ランクずつ絞る。点火時期、圧縮比はいじらない。

午後になっても雨は降ってきそうもない。14時丁度、2本目の走行開始。今度こそはと気合を入れる。

(進入、進入が鍵だ。)

そう思っていた矢先、ダウンヒル後の右90°コーナーで125が転倒した。赤旗中断。

一旦ピットへ戻り、自分のピット前でコースオープンを待っているとGo選手もピットインしてくる。
「どもぉ。始めまして。」
「あぁ。どもども。始めまして。」
お互いバイクに跨り、ヘルメットを被ったまま初対面の挨拶を交わす。

暫くして再びコースイン。
当然の事ながら先程より全開域での延びがいい。それでもタイムはやっと10秒をきった程度。
ブレーキングでフロントを意識するあまり、下半身がおろそかになっている。

走行終了。

「う〜ん・・・。全然乗れねーなぁ・・・。」

日も陰り始めた15時40分。そのままのセッティングで本日最後の走行開始。走行直前にgomaが到着する。

アキラもTZで出動。俺が先にコースインし、あとから引っ張ってもらう事にする。

Kureさんに見守られながら、2人揃ってコースイン

路面温度を気にしながらゆっくりと90°コーナーを立ち上がる。
それでもリアがズルッと外へ流れる。

(こっわぁ・・・。こんなんでも滑るんかい。)

因みにこの時、アキラは7耐で使ったハードスリックを履いていた。

2周程かけてゆっくりとタイヤを暖める。ヘアピンを立ち上がり、ピット前を通過する頃、
コースインしてくる1台のバイクが前に見える。

ダウンヒルストレートを下り、90°コーナーに差し掛かった頃。

(あっ。やまさんだ!)

90°コーナーを立ち上がり、最終コーナーへのアプローチで追いついてしまう。
右から並び、半分程前に出る。このまま抜こうとも思ったが、やまさんはコースインしてきたばかり。
路面温度は低いし、最終シケインは狭い。とりあえずここは引いておくことにする。

やまさんに続き最終コーナーへ進入する。右へ切り替えした瞬間、突然目の前でフロントからスリップダウンするやまさん。

(あぶねっ!)

間一髪の所でかわす。もう少しタイミングがずれていたらひいていた。

(うっわぁ・・・やまさん転んじゃった・・・今のって絶対俺のせいだ。やっぱあのままいっときゃ良かったなぁ。やっべぇ、悪い事したな。)

1周まわって再び最終コーナーへ差し掛かる。ランオフにやまさんの姿はない。

(とりあえず再スタート出来たみたいだな・・・。)

大事には至らなかったようで、とりあえずホッとする。

充分にタイヤも暖まった所でタイムアタック開始。
後ろを振り返ると先程まで居なかったアキラがすぐそこまで来ている。
(どぉ〜でもいいが9秒じゃなんぼなんでもヤバイって・・・。)

これが最後の走行。今日中にタイムと言えるタイムを出しておきたい。

5コーナーの進入でアキラに抜かれる。

(よっし。ついてくぞ。教えてくれ。)

一瞬でいなくなるアキラ。奴が速いんじゃなくて、俺が遅すぎる。

125にも抜かれて行く。焦る。それでも課題を忘れず、ひたすらブレーキングの練習を続ける。
しかしライディングはメチャクチャ。ブレーキングポイントを遅らせた分、クリップ手前までのスピード感が今までと違い、
コーナリング中の右手は離したりかけたり。
一番やっちゃいけないコーナリングシーソー状態。これじゃ自分本来のライディングよりタチが悪い。

で、本日の走行全て終了。

結局ベストタイムは8秒台。

う〜ん。なにやっとんじゃ的。

結局雨は降らなかった。

夕方になるともりが到着する。8時間かけて富山からやってきた。
今日のメンツはこれで全員。6時過ぎにパドックを後にし、いつも通りの風呂飯コースへ。6人3台で移動する。
タイムの事など忘れ、いつもより人も多くなんだかウキウキしてくる。

9時には再び北ゲート前へ帰ってくる。

いつもならここで車中宴会へと突入するのだが、さすがにバイクを積んだ俺の車で6人は辛い。(と言うか無理)
ふとKureさんの車へ様子を見に行くと、貨物室の荷物を降ろし、就寝セッティングをしている所。

さすがに空になったスーパーロングの貨物室は広い。

(後部座席に2人だろぉ・・・貨物室に・・・いち、にー、さん、よん。)

「Kureさん、ここで宴会出来ませんかね?」

「出来ますね。やりましょう。」

って事でKure号に決定。

今日一日のKureさんといえば、持ち込んだTZRの調子が悪く、とても走行出来る状態ではなかった。
てんちょに相談すると、TZRを1台持ってきてくれるとの事。なんとかレースには出れそうだ。

夜も12時を過ぎた頃てんちょが到着し、やがてお初のじゅんも到着。じゅんは来年のST参戦を目論んで様子を見に来たとの事。
(今日始めて会ったこのじゅんに、この後ものすごい借りを作るとは思う由も無かった・・・。)

宴会は2時前まで続いた。終了直前にL1−A監督から到着の電話がかかってきたが、睡魔の限界には耐え切れず寝る事とする。

−公式練習−11月28日(土)

朝から全開晴れ。眩しい光がパドックを包む。雨の心配は一切いらない。

指定ピットは6番だが、後程ピット変更するとし、STのみんながいる39番ピットへ移動する。

えみゅ〜も朝一で合流する。骨折で来れなかったみのの事だけが悔やまれる。
それにしても38番、39番ピットにいる人間全てが身内。なんだかいつものレースとは明らかに雰囲気が違う。
用事も無いのにあっち行って様子を聞いたりこっち行ってバイクを見たり。
落ち着きの無い子供のようにピクニック気分な俺。

今日1本目の走行は10時半から。その前にSTの走行が始まった。
自分の事より周りが気になってしょうがない。
Kureさんはてんちょが持ってきたバイクで出動。えいじや監督は練習で1度走った程度。
現時点では第4戦も出場しているてんちょが一歩リードといった所か。
現役地方選ライダーのもりにだって意地がある。とりあえずみんなてんちょのタイムを基準とし、目標としている。
楽しい雰囲気の中にも所々にライバル意識が見え隠れする。そこが又おもしろい。

全員出動の後、おーた、アキラと3人してモニターに釘付け。みんなそれぞれ自分のペースで走っている。

ST1本目の走行が終了した。

ST1本目の走行終了後

てんちょともりに走り方を伝授するアキラ(俺にも教えろ!)

10時半。レーサークラス1本目の走行開始。
昨日の状態ではデトネーションの気配が感じられない為、点火時期を0.05だけ進めて1.75。MJも両方2ランクずつ絞って#400/#420。
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走行終了。15分置いてST2本目の走行開始。

やっとこさ7秒台に入る。点火を進めた分だけパワーが出てきたが、バイクが前に進まない感じ。
ストレートで見ていたおーたも同じ事を言っている。
相変わらず125を抜くのにも苦労する程ストレートでの伸びが悪い。当然他の250にはおいて行かれる。

点火はこれ以上進められない。俺のバイクは1.8まで進めると問答無用にデトネーションが発生する。
相談した結果、余裕をみておいた圧縮だけ上げて様子を見る事にする。

昼を挟んで午後1時15分、2本目の走行開始。

ダウンヒルストレートであっけなくやまさんに抜かれる。付いて行こうとするが、東区間に入る頃はとっくに離されている。
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   ・
走行終了。15分置いてST3本目の走行開始。

1本目の走行から1秒縮め、それでも6秒台後半。バイクは段々と走るようになってきたが、全開域の伸びが今一歩欲しい所。
あとはストレートエンドの5速、6速だけ。
ヘッドを開けてみる。左側はまだ絞れそう。JNを1ランク絞って全体的に薄くし、MJを1ランク上げる。右側はMJのみ1ランク絞る。

おーたと相談しながら作業を進めていると、プラットフォームでもりの計測をしていたアキラがピットに駆け戻ってくる。
モニターを凝視しているアキラに声をかける。

HIRO:「ん?どしたん?」
アキラ:「もり、転んだ。」
HIRO:「えっ!マジ?!ど、何処で?」
アキラ:「2コーナー。焦ったのかな?タイヤも新品だったし。」

走行が終了し、レッカーに乗って帰ってくるもり。大きな怪我はなさそう。


それにしても、もうあと1本しか練習時間は残されていない。予選前にせめて5秒台には入れておきたい所。

リアタイヤも無くなってきた。予選で前後新品を入れるつもりだったが、最後の走行前に新品を入れ、タイムアタックに望む事を決意する。

STの走行終了から1時間後、午後3時30分。本日3本目、最後の練習走行。

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走行終了。

バイクはだいぶ走るようになった。パワー感もあり、ストレートで125を抜くのが楽になった。久しぶりに250も抜く事が出来た。
2日6本かけてセットアップは確実に進んでいるが、人間がどうにもダメ。強くなってきた風にも翻弄され、今の走行でベストが6秒22。
明日の予選が思いやられる。こんなんでレースに出てもいいのかとさえ思ってしまう。

やまさんは何秒出たんだろう・・・。抜かれた周の距離差から言って5秒・・・いや、ひょっとしてもう4秒台が出てるかもしれない。

全走行が終了すると車検を通し、みんな各々バイクの整備などしながら盛り上がる。


おーたとアキラにTZの整備をしてもらう。後ろにいるのはてんちょ。

じゅんKure、てんちょ

Kure、監督 てんちょ 黙々と修理を続けるもり

Kure、?、アキラ

夜になり、各自一通りの作業を終わらせ、てんちょと監督は明日作るトン汁の材料を買い出しに行く。1テンポ遅らせて俺らは風呂屋へ直行する。
バイクや荷物はピットに置きっぱなし。車へ積み込まなくてもいいのがありがたい。
今夜中に又パドックへ入る事が出来れば全員してピットで宴会が出来るのだが・・・。
北ゲートを出る時に、ゲートに居たにぃちゃんにその旨聞いてみる。

HIRO:「こんばんわぁ。後で又入れますかね?」
にぃちゃん:「通行証お持ちですか?」
HIRO:「あぁ。持ってますよ。これ。」とダッシュボードに置いてある車両通行証を見せる。
にぃちゃん:「えぇ〜・・・。はい。大丈夫だと思いますよ。」
HIRO:「あっ、そうすか♪んじゃどもぉ〜。」

北ゲートを出る。風呂屋への移動ははえいじ友のエルグランドに乗せてもらう為、自分の車は置いて行く。
「・・・・ん?」
「大丈夫だと思いますってどゆ事?」
「まぁ、いっか。」

一旦、北ゲート前に集合し、おーた/えみゅ〜の2人でおーた車、じゅんがじゅん車、
えいじ/阿部さん/HIRO/goma/アキラ/Kure/もりの7人で車に乗り込み、3台で風呂屋へ向かう。

途中、自分の車に携帯を忘れた事に気づく。食材の買い出しに行ったてんちょや監督との連絡が取れなくなってしまう。

HIRO:「あ。携帯忘れてきちゃった・・・。」
Kure:「あ。俺も。」
HIRO:「まぁ、アキラとおーたが持ってるから問題ないっしょ。(あるっちゅーの!)場所も知ってる事だし。」

15分程で風呂屋へ到着する。てんちょと監督はまだ来てない模様。

風呂から上がるとてんちょと監督がソファーに座っている。(あれ?もう先に入ってたのかな?)とも思ったがどうも風呂上がりって感じではない。
話を聞くと風呂屋の入棺時間に間に合わず、結局入れなかったらしい。(かわいそすぎ)
3〜40分程走った所にある別の風呂屋を進めてみたが、2人ともそんな気力は残ってないらしかった。
連絡がとれていれば・・・。

そのまま予定通り12?人で飯屋へ押しかける。いつも行ってる「欄」の座敷は俺らで貸し切り状態。

1時間程居座り、店を出ると明日筑波東でレースのじゅんと別れ、再びサーキットへ帰ってくる。

北ゲートに到着した頃監督から電話がかかってくる。
ゲートを通過したてんちょから連絡があり、チーム名を「クロスロードです」と言えば入れてくれるらしい。
守衛の人には後からチーム関係者が来ると伝えてあるとの事。

(出る時入っていいって行ってたんだけどな・・・。でも「思います」だしもてぎだし。)

ゲートで一旦停止する。出る時に居たにぃちゃんじゃない。今度はおっさん。こんな時間に何か用かい?的な顔をしている。

HIRO:「えぇっと・・・明日のエントラントなんですけどぉ。パドック入りたいんですが?」
おっさん:「いやぁ。もう明日まで入れちゃいけない事になってんだよねぇ。」
HIRO:「あら?さっき出る時入ってもいいって言われたので・・・荷物とかピットに置きっぱなしだし・・・」
眉毛をなるべく八の字にしつつ、かわいそうな人攻撃で対抗する。
おっさん:「そうですかぁ。んじゃ用事が終わったら出てきて下さいね。パドックで仮眠とか出来ませんので。」
HIRO:(やった。ラッキー。入っちまえばこっちのもんだぜ。
おっさん:「じゃ、チーム名いいですか?」
HIRO:「えっと、クロスです。クロスロード。」
おっさん:「あ。クロスロードさんね。はいはい。」なんだかそれを先に言え的な態度。
HIRO:「ほいじゃ、どもぉ〜。」(俺ってほんっとろくな死に方しないな)と思いつつピットへ。

HIRO:「レースが終わったら出てくるよ。それに仮眠なんかする訳ないじゃんね。全員爆睡だべ。」
goma:「君って人は・・・。」
HIRO:「ん?なに?」
goma:「いや別に。」
HIRO:〜♪

みんながどんな手段を使って入ったのか知らないが、とりあえず全員ピットへと到着する。
宴会の為の準備でピット内を片づける。それぞれ持ちよった酒やつまみで宴会が始まる。

全員のつなぎ

STにエントリーしている人達の今日時点のトップタイムは、大方の予想に反してなんとKureさんの20秒4!
てんちょが20秒7でこれに続く。明日はKureさんとてんちょの一騎打ちになるか?
本番での巻き返しが期待されるもり。転倒の精神的後遺症が後を引かなければよいが。監督も先週筑波で転倒している。
えいじは初めてのロードレースをどう戦うのか?

夜も12時を過ぎた頃にゆうが到着する。これで全員揃った。明日はどんなレースになるんだろう・・・。

−予選−11月29日(日)

明けて日曜日。本番当日。今日も朝からいい天気。

結局昨日までの6本の練習で、課題だった乗り方の改造計画はことごとく失敗に終わっている。
もう次の走行は予選。最後の手段として、よりフロントに過重がかかりやすい方向で車体のセッティングに手を入れる事にする。
スタンダードにセットされた前後のサスセッティングのうち、フロントだけ突き出しを2o出してイニシャル0.5段入れ。
調整範囲を大きく超えたアキラのTZに乗った時もそんなに違和感を感じなかった。ぶっつけでもイケるだろう。

そろそろブリーフィングの時間になった頃、やまさんが挨拶に来てくれる。初対面のおーたを紹介し、2人でブリーフィングルームへ向かう。

相変わらずいきなりぶしつけな質問を投げかける俺。ずっと気になっていた事をそのままストレートに聞く。

HIRO:「ベスト何秒でました?」
やまさん:「4秒です。」
HIRO:「そうですか、いきなりで4秒ですか。」(うわっちゃぁ・・・。やっぱ4秒でてたか・・・。)
やまさん:「そちらは?調子どうです?」
HIRO:「いやぁ、全然ダメっす。やっとこさ6秒です。」

今自分が悩んでいるライディングの事についても聞いてみる。やまさんもやはり相当フロントタイヤを使って曲げているらしい。

ブリーフィングで説明していた競技長は7耐と同じ人だった。
一見聞いているフリをしているが、やまさんの隣に居る緊張感と予選への不安で耳に入らない。


午前8時45分。ST/NSRの予選。

仲間内のオーダーは、前日までトップタイムをマークしていたKureさんが2’20”651で予選4番手。フロントローを獲得。
コンマ219秒差の5番手にてんちょ。タイムは2’20”870。えいじが2’22”162で8番手。初めての予選にしては驚くべきタイム。
以下、もり21番手、監督23番手と続いている。やはり転倒の影響で思いのほか苦戦しているようだ。
みのが出ていたら何秒出してくるんだろう?この予選結果にどのような影響を及ぼしていたのか。


午前10時35分。GP250の予選開始。出走は17台。

相当気合を入れて望んだ予選だったが、冷えた路面に対して何処までいっていいかわからない。
進入時にフロントからのスリップダウンが頭をよぎる。
ブレーキングポイントだけ奥にとってもその後の1次旋回がまるでダメ。
スパッと飛び込んでグイッと曲げなければいけない1コーナーや3コーナーも恐くて思いっきりいけない。
3〜4コーナーの区間タイムならFZRの時の方が速かっただろう。
最終ラップにベストが出て予選終了。

タイムは2’06”042で9番手。予選ではせめて5秒台に入れるつもりだった。7,8番手のライダーも6秒フラットでコンマ1秒も離れていない。
その前6番手にやまさんがいる。タイムは2’04”694。
タラレバで言う所の、やまさんの次につくはずだったのに・・・。決勝はスタート決めて、絶対ついて行ってやる。

−決勝−11月29日(日)

昼過ぎ、ST/NSRの決勝が近づいてくる。

ST決勝直前、一人一人にカメラを向け、インタビューするアキラ

出走前のもり

スタート進行が行われ、全員がグリッドに整列する。

Kure てんちょ&ゆう えいじ
おーた&もり L1-A監督

ST250決勝スタート!モニターに目を凝らす。
ホールショットのγに続き2コーナーを立ち上がってくるのは・・・。
ゼッケン2番。何とKureさん!うまいスタートだ。
4コーナー立ち上がりで早くもハイサイド転倒しているNSR150がいる。間一髪でそれをかわす後続集団。
出遅れた遠藤選手が1周でトップに立つ。Kureさんは3位で最終コーナーに入って行く。
最終立ち上がり。2位を走るγの真後ろに付けるKureさん。立ち上がりで急接近する。
次の瞬間、リアを大きく滑らせたかと思うと土煙を上げるKureさんの姿がモニター越しに飛び込んでくる。

転倒!!Kureさんが最終で転倒した。
バイクに駆け寄った瞬間、コースサイドへ非難するKureさん。損傷状況からコース復帰を諦めたらしい。
残念、てんちょとのバトルを楽しみにしていた矢先の出来事だった。

スタートでやや出遅れ気味のてんちょが序盤から19秒フラットという驚異的なタイムで徐々に順位を挽回してくる。
初レースのえいじも健闘している。が、後半ラスト3周を残したあたりでそのえいじが帰ってこない。
ホームストレートをバイクが通過する度に順位が落ちて行くえいじ。
転倒?しかしモニターでは状況がわからない。

ラストラップ。4位まで順位を上げてきたてんちょがついに3位に浮上する。表彰台圏内。
そのまま後続車両を押さえ切り、見事3位でチェッカーを受けるてんちょ。

HIRO:「すっげ。てんちょ又表彰台だねっ。」
ゆう:「何位ですか?」
HIRO:「えっ?いや、3位。」
ゆう:「でも総合だと・・・。」
HIRO:「だから、総合でも3位。」電光タワーの上から3番目、ゼッケン8を指差す。
ゆう:「うわっ!すごいぃっ。やったぁ、やりましたね!!」
HIRO:「う、うん・・・。表彰台行くべ。」

名前が呼ばれ、表彰台に呼ばれるてんちょ。バトルの末に勝ち取った3位表彰台。最高の気分だろう。

青空にひときわ高く舞うてんちょのシャンパンそれを豪快に飲むてんちょ(グビグビグビ)

インタビューの無い表彰式が終わり、表彰台から降りてくるてんちょ。
シャンパンを渡され反射的に飲もうとするが、俺も決勝が控えてる事に気づく。酒気帯び運転になるので我慢した。

オープニングラップで転倒したKureさんは物足りなさを感じていたようだが、すがすがしい顔をしていた。
リザルトに残るのは1周目転倒リタイヤだが、Kureさんにとって今回のレースはこれからのいい糧となって行くだろう。

ヘアピンで転倒したえいじがレッカーに乗ってピットに帰ってくる。

えいじ:「やっぱあーゆー時は現状維持に徹して押えときゃよかったんすかね?」
レース終盤で転倒したえいじ。その気持ちは良く分かる。
HIRO:「いや、あれでよかったんだよ。押さえて完走しても後から後悔したんじゃおもしろくねーしな。」
えいじ:「そっすよね♪」
HIRO:「そっ。全開でレースしてきたんだろ?やれるだけやったんだ。がんばったよ。」

11位の監督と19位のもりは無骨な表情を並べている。練習中の転倒が影響して思うようなレースが出来なかったようだ。
本来はもっともっと上位で戦える2人だが、精神的なスポーツと言われる部分がここにある。
来年は早めに脱出して本来の走りを見せて欲しい。


あと1時間でGP250の決勝が始まる。飯を食わないと力(タイム)の出ない俺はてんちょにお願いし、みんなより先にトン汁を頂く。
寒い時期に外で食うこのトン汁がまた格別。

決勝に向けてのセッティング。予選終了後にヘッドを確認すると右シリンダーにデトネーションが出始めている。
もう今年最後のレースだし、右側はこのままで行く。まだ少々余裕のある左側だけMJを1ランク絞り、JNをR9に戻す。
両シリンダーとも潰し覚悟のギリギリセッティング。車体の方はリアの車高を2o上げ、さらに前下がりの姿勢とする。

午後2時20分。GP250、決勝のスタート進行が始まった。

車の中で1人精神統一を測り、気持ちを確認する。
何かいつもの精神状態と違う。リラックスしすぎている感じ。
車から降り、ピットロードに向かう。TZはピットロード上でスタンバイされている。


アキラはウォーマーのセッティングに余念が無い。
Compusオリジナルタイヤウォーマーはコストパフォーマンスに優れており、何と部屋でも使え、人をも暖めることが出来る優れもの。
タイヤを暖める事に適してないのが唯一の難点だ。

Compusオリジナルタイヤウォーマー

サイティングラップへコースイン。スタート練習も兼ねてピットアウトするが、どうもうまくいかない。
充分にタイヤを暖めるべく、なるべくトラクションを心がけながら1周し、3列目外側グリッドへバイクを止める。
やまさんが前列右斜め前、すぐそこにいる。絶対ついていってやる。

選手紹介

そしてウォーミングアップラップ。最後のスタート練習。ここも本番さながらのスタートを行うが、やはり全開で失敗する。
1コーナーまでの距離は近い。2速、3速と上げた所で1コーナー。

(スタート後は3速まで上げて1つ落し。これを1周したらもうレース本番だ。)

グリッドにつき、一旦ギアをニュートラルにする。赤旗を掲げた係員が動き出す頃、確実に1速へ入れる。

シグナルを睨み付ける。レッドシグナル点灯。もうスタート失敗は許されない。
半クラにしてタイミングを計る。まだか・・・まだ・・・。

ブルーシグナル点灯!!

右手は全開固定。パリパリとエンジンが悲鳴を上げる。
バイクが前に進まない。

(失敗したっ!)

予選下位、同列のライダー2台が左からグングン前にでる。1コーナーアウト側から進入。
強引にかぶせようとした瞬間、前にいる2台が接触し、アウト側にいたバイクに挙動が走る。

(あぶねっ!)

そのまま2コーナーを立ち上がる。1コーナーの混乱に翻弄されて開けるポイントが遅れた。加速が鈍い。
同列のライダー2台は50m程前。随分離された。

(早くこいつら抜いて前に行かなきゃ・・・。置いてかれる。)

3コーナーまでのストレートと5コーナーまでのストレートでさらに離される。
東区間に入り、やや差が縮まるが抜ける程ではない。
そのまま1周が終わり、ホームストレートへ帰ってくる。

タイヤのグリップ感が掴みにくい。相変わらず冷えた路面に対し、何処までいっていいか分からない。
3コーナー進入、前を走っていたライダーがその前のライダーのインを刺す。

(いかなきゃ・・・俺も早くいかなきゃ・・・。)

2周目の東区間。ヘアピン進入でやっと射程圏内。タイヤのグリップ感も掴めてきた。
ダウンヒルストレートで又少し離されるが、最終コーナー迄に追いつく事が出来る。すぐ目の前まで迫ってきた。

(次の周で一気に抜いてやる。こんな所でこれ以上モタモタしてられない。)

ホームストレート通過。3周目に入る。

ふとコントロールタワーに目をやると黒旗が提示されてる。

(・・・黒旗?)

黒旗の下、ブラックボードが同時に提示されてる。


1コーナー進入。ここでは抜けない。3コーナーまでのストレートで又同じように離される。

3コーナー進入。
(くっそっ。ここらじゃ勝負出来ない。130Rから先で抜いてやる。)

(・・・ん?)

(P・・・8?)

(ピットイン?ゼッケン8番?)

(・・・・。)

(ゼッケン8番って俺じゃねーのかっ?!)

何がなんだか分からない。頭が混乱する。

(俺がピットイン!?何故?俺が何したってんだ?)

(オイルっ!!)

真っ先に頭に浮かんだのがオイル漏れだった。後ろを振り返る。足を広げ、下を見る。異常は無さそうだが、不安に包まれる。
集中力が途切れ、途端に攻められなくなる。前をゆく2台がどんどん遠くなっていく。

(おーたとアキラがやってくれたバイクだ。オイルなんて漏れてる訳がない。)

次に思ったのが危険走行。しかしスタートしてから1回も人と絡んだ事はない。

(本当に俺なのか?見間違えたのか?)自身が無くなる。でも確かにP−8と出ていた。

ヘアピンを立ち上がる。前の2台からは随分離された。

(戻るか?戻っちゃっていいのか?)

勘違いだったらとり返しがつなかない。

(まてよ・・・。P−8のPってペナルティーのPだったかな?)

(ひょっとして・・・まさかフライング?!)

そう言えば前の2台に気を取られて全然サインボード見てなかった。

(どうする?どうすればいい?もう一度ストレート通過して確認するか?)

しかし黒旗も提示されていた。場合によっては失格を意味する。

(戻ろう・・・戻れば全て分かる。)

90°コーナーを立ち上がり、ピットロードへ入って行く。
おーたや係員がピットロード出口を指差している。
誘導されるままピットロード出口へ行く。どれくらいのスピードで走ればいいか分からない。
STOPと書いてあるボードの前で止る。一拍おいて、GOサインに変る。
そのまま勢い良くピットアウトし、コースへ復帰する。

(・・・トラブルじゃなかった。フライングだ。ピットストップのペナルティーを取られたんだ。)

やっと自体を把握する。フライングをした自覚は無かった。言われてみればシグナルが変る前に少し出ていたかもしれない。
ハイランドじゃ当たり前のようにやっていた事だった。ちょっとやりすぎだったのか?今日は赤から青に変る時間が長かった。

2コーナーを立ち上がる。前には誰も居ない。

(こんな事って・・・もう誰も居ない。みんな行っちゃって・・・ビリになっちゃった。)

やってしまった事はもうしょうがない。

(追い上げるんだ。まだ間に合う。ビリだけは嫌だ。)

まるで貸し切りと錯覚する程静かなコースを走る。前にも後ろにもバイクは見えない。

ホームストレート通過。サインボードを確認する。

(残り8ラップ・・・まだそんなにあるのか・・・。追いつけなくても、せめてベストを更新するんだ。)

(ここはこうやって・・・ここでガツンとかけて・・・ハッっと一気にバンクさせて・・・。)

色々と考えながら各コーナーを攻めていく。自分では限界ギリギリのつもり。

(俺はまだレースを捨ててない。タイムでアピールしなきゃ・・・。)

その後何周してもサインボードには8秒台が表示されている。

(何故だ。こんなに攻めてるのに。8秒って・・・。)

サインボードの残りラップ数は5。4コーナーを立ち上がると5コーナーに人影らしき物が一瞬見える。

(人?追いついてる?まさか・・・。)

ダウンヒルストレートに入っても前には誰も居ない。

(そうだよな。誰も居るわきゃねーよな。)

ホームストレートに帰ってくる。勿論、前には誰も居ない。残り周回はあと4周。
再び4コーナーを立ち上がる。一瞬、5コーナーへ入って行くライダーが見える。

(いたっ!勘違いじゃない。追いついている。)

(こうなったらアイツだけでも抜いてやる。ビリは嫌だ・・・ビリだと・・・ハゲズラかぶってコース1周しなくちゃいけねーもん!)

残り3周。前を走るライダーは確実に近づいている。あとはもうガムシャラ。この際ライディングスタイルなんてどぉーだっていい。

(もう3周しかねーんかいっ!くっそっ。間に合うかっ!?)

あと2周。段々近づいてくる。抜く事しか考えてない。

ラストラップ!コントロールタワーを通過する時、1コーナーへ消えて行く前のライダー。

(これで最後だ。もうこの周しかねんだ。)

ライディングはめちゃくちゃ。無理矢理ブレーキングポイントを奥にとり、ハンドルに力を入れて強引に曲げる。

そしてS字の立ち上がり。一気に近づく。もう目の前だ。やっと追いついた。
Vコーナーの進入で強引にインを刺す。シフトダウンが間に合わず、立ち上がりで抜き返される。

(やっちまったっ!ヘアピンで強引にいくしかねぇっ!!)

ヘアピン進入。かなり手前からブレーキングを開始する彼。あっけなくインから抜かせてもらう。

(よっしゃ!)ダウンヒルストレート。そのまま全開。90°コーナーにもう1台バイクが見える。

90°コーナーは思いっきりイン側からブレーキング開始。立ち上がりにお釣がくるが、オーバーランしそうになりながら全開。
最終コーナーへのアプローチ。先程見えたバイクが一気に迫ってくる。アウト一杯から入ろうとしているそのバイクのインを突いて最終コーナーへ進入。

そのままチェッカー。左手を振り上げ、ピットのみんなにアピールする。

クールダウンラップ。手を振ってくれている各コーナーポスト員に大きく手を振り返す。
こんなレースをした俺にでさえ手を振ってくれているポスト員に対し、感謝の意味を込めて左手でお礼を言う。

結果は11位。結局最終ラップの2’06”170がレース中のベストタイム。
5位のやまさんも最終ラップにベストを出し、2’03”522。
6位争いをしていた3人は何れも4秒台に入れている。その内2人は俺より後ろのグリッドからスタートしたライダーだった。

−後記−

レースは結果が全て。自分のミスだ。タラレバは言いたくない。ただ、単純に悔しかった。

今回のレースにおいて、俺個人の結論がハッキリした。来年はとりあえず練習で4秒台を目標にしよう。
そしてレースで3秒台に入れる。いや、来年はもっとTZで走って練習でも3秒台に入れちゃおうかな?
でも7耐もあるしなぁ。ミニも乗りたいし。う〜ん。来年も忙しくなりそうだ。
くっそぉ、走りてぇ。レース終わったばっかりだけど、まだまだ走りたくてしょうがない。来年も全開だっ!

−お礼−


マシン整備、セッティングの一切をやっていただいたおーたとアキラ及びヘルパーのgomaとえみゅ〜へ。

レースウィークを一緒に過ごしてくれた方々へ。


〜 今回の教訓 〜

・ジャンプスタートとは、フライングの事だ!
・路面が冷えててもタイヤが暖まっちまえばいける!
・クランクは2シーズン以上使っちゃダメだ!

以上

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