スポーツ走行(8月1日)
作成日:99/08/14
更新日:99/08/15

8月1日。日曜日。晴れ全開。
明日はいよいよ2回目の公開練習日だ。今日は東コースで練習出来る為、明日に繋がる貴重な1日となる。
前回の練習ではさっぱりタイムが出なかった。明日の公開練習は自動計測器が付けられる為、モニターに順位が表示される。
また、参加車両も7耐参加車両に限定されている。明日こそは何がなんでもタイムを出しておきたい。今日の走行で感覚を掴んでおき、明日を勝負日とする。

今日の走行は午前中のみで、プロダクション2本、レーサー2本。プロダクションの2本を俺が走り、おーたは走らない。

タイヤは結局パイロットレースに決定した。いつも行くタイヤ屋さんに在庫は2セットしか無かった為、とりあえずそれを購入し、あと3セットを注文した。しかし、入荷予定時期は不明との事。万が一、本番に間に合わなければ意味が無い。このタイヤは何処の店でも在庫不足となっており、一抹の不安が残る。

その意味も含めて今日の1本目はフロントにD207GPを逆組みで走ってみる事にした。それでフロントの振れが解消すると言う噂を耳にしたからである。眉つば全開だが、わらにもすがる思いだ。

パイロットレースからD207GP逆へ交換

ちなみに、リアもD207GPへ交換する。ミチュロップなんて聞いた事が無いからだ。

解説 〜ミチュロップ〜
Compusでは、「ミシュラン」を「ミチュリン」と呼ぶ。フロントがミチュリンでリアがダンロップだから、「ミチュロップ」。
ちなみに去年やったのがフロントダンロップのリアブリジストンで「ダンストン」。
あんまり一般的でないのが、その逆で「ブリロップ」。
昔、横浜タイヤがあった頃は、ゲッターを使って「ブリハマ」とか「ヨコストン」なんてパターンを試す人もいた。


又、プラグの焼け具合から判断し、右側のメインジェットだけ180番から1ランク絞り、178番に変更する。

メインジェット交換

タイヤのグリップ力が上がった事に対応し、他社製のブレーキパッドも使ってみる。候補に上がったのはTSRのFCMブレーキパッド。




9時55分、プロダクション1本目の走行開始。VTRで東コースを走るのは始めてだ。
コースインし、ショートカットを超えた後の直線ですぐに分かった。逆でも駄目。フロントが振られる状況は依然と変わらず、150メートル看板手前までしかアクセルを開けていけない。
1次旋回も最初に乗った時程感じなくなった。しょうがなく40秒から42秒の間で周回していると、赤旗中断。ピットへ戻り、コースクリアまでの時間に前後のホイールを交換する。

前後とも、パイロットレースへ交換

10分後に再びコースイン。
しかし、コーナーへ入ろうとしてもフロントの立ちが強く、寝かせられない。

俺:「こ、こんなんだっけかなぁ・・・。」

フロントが気になり、ストレートで立ち上がり、前のめりにフロントホイールを見ようとするが、見えるわきゃ無い。(ストレートでこーゆー事やってる人たまにいるよね)
徐々にフロント過重で入っていくと、やっとバンクし始める。ちなみに1本の走行枠内で違うメーカーのタイヤに履き替えて走ったのは始めてだった。

俺:「履き替えると随分特性の違いが分かるもんだなぁ。」

などと感心しながら走るも、結局40秒を切った所で走行終了。

ピットへ戻り、冷静になった所で今の走行を振り替える。

俺:(前乗った時もフロントに過重かけるタイプのタイヤだったけど、それにしても乗りにくかったような・・・。)

俺:(ん?もしや・・・。)

俺:「ちとゲージ借りるよ。」

おーたのエアゲージを借り、フロントの空気圧を計ってみる。

シュッ。約2.2キロ。パイロットレースの指定空気圧はフロント2.1キロ。走ってきたばかりなので、0.1キロくらいは上がっているだろう。問題無い。

パシュッとゲージのボタンを押し、ゼロに戻す。

俺:「あれ?」

俺:「おーたぁ。これなんでゼロに戻んねーの?」

おーた:「えっ?あ。ほんとだ。」

ボタンを押しても針は0.5の位置で止まっている。

俺:「こ、壊れとるがな・・・。」

ちなみにおーたのゲージは何処にでも売っているエーモンのやっすい奴。しかも5年位使っている。

俺:「なんかもっと高いゲージ持ってる人いねんかい。」
俺:「すぅさぁん。エアゲージ貸して下さい。」

すぅさんが持ってるのも、デジタルのこれまた安そうな奴。

俺:「こ、これちゃんと計れるんですか?」

やや不安になりつつ計るが、何度計っても同じ値とならない。(後で気づいたが、俺の計り方が悪かったらしい)
しょうがないので、隣の人に借りる事にする。

俺:「すいませぇん。エアゲージお借りしたいんですけど。」

隣の人:「あ。僕のエア抜けないヘンな奴ですよ。それでいいんなら。」

と、おーたやすぅさんのより、さらに安そうなゲージを差し出す隣の人。

俺:「あぁ。そんな安そうな奴なら意味無いんで、いいです。」

とも言えず、とりあえずお借りする。

計ってみると、フロント1.6、リア1.5。

俺:「ん〜。何が正しいんだか分からんなってきた。」

俺:「ってゆーかさぁ、なんちゅーか、もっとマシなゲージ持ってる人いねんかい。」(ちなみに俺が持ってるのも全開壊れてる)

辺りを見回すと、逆隣のピットに高そうなエアゲージを見つけた。ホースはステンレスメッシュで、大き目のメーターにはスポンジ等の衝撃緩衝材が巻いてあるタイプ。いわゆる普通のライダーがみんな使っている奴。
すかさず借りて計ってみると、やはりフロント1.6、リア1.5。
そのまま今度はおーたのゲージで計ってみると、フロント2.1、リア2.0。(汗)

つまり、0.5キロ多く表示されるエアゲージで空気圧を調整し、前後とも0.5キロ低い空気圧で走行していた事になる。どーりで乗りにくかった訳だ。特性の違いではない。(苦笑)
ちょっと安心した。VTRで東コース39秒なんてわきゃねーからだ。それにしてもいつから壊れてたんだろう・・・。(汗)
空気圧の影響が大きかったのだろうが、立ちすぎるフロントが気になり、7oまで突き出す事にする。



11時35分。今日最後のプロダクション。明日に繋げる為の気合の1本だ。


次晴選手もハニービーの社長を先導に”ナ”で出動

1周目41秒から、40秒、37秒、36秒。この後暫く36秒代〜37秒代で周回。
面白い!VTR乗っててこんなに面白かったのは始めてだ。VTRは適正なエアを入れて走ると素晴らしいバイクだっ!
更に、特筆すべきはFCM。ものすごく効きがいい。ブレーキをかけた瞬間の立ち上がりが強いので少々慣れが必要だが、パイロットレースとの相性も良く、抜群の制動力を発揮する。パッドはこいつで決まりだ。
全17周。後半、やっと35秒代に入れ、走行を終える。楽しかった。



午後はフルコースのピットへ移動し、整備に当てる。

スペアホイールに新品のパイロットレースを組むおーた

アッパーカウルの色塗りをする俺

又、2本目に走った感じから、明日は油面をノーマルに戻して走る事にする。

いつも通り、暗くなった辺りでパドックを後にする。明日は混雑が予想される為、このままピットにバイクを置き、今日もレンガへ。
昨晩は焼き肉を食った為、レンガでの夕飯を避け、回転寿司に行く事にした。

今日も1日良く働いた体に流し込むビールがうまい。

ビール飲んで寿司食って宿泊。昔じゃ考えられない贅沢な過ごし方だ。


セッティングデータ
ノーマル今日のセッティング
サスペンション
(フロント)
突き出し0o5o→7o
油面130mm125mm
イニシャル4目盛り3目盛り
ダンパー最強から1回転戻し最強から1/2回転戻し
サスペンション
(リア)
車高0o5o上げ
イニシャル最弱から2段目最弱から2段目
ダンパー最強から1回転戻し最強から1/2回転戻し
メインジェットF165、R162(国内仕様)F175/R178

今日のベストタイム
HIRO1分35秒92

昨シーズンの始め、全然乗れてない時にTZで東コースを走った時のタイムが35秒。同じ頃のフルコースが10秒だった。
東コースで35秒って事は、頑張ればフルコースで10秒が出るって事だ。今日の感覚で、さらに気合を入れれば10秒は切れるはず。

明日の公開練習、俺はキッチリ10秒を切る!

〜 今日の教訓 〜

・エアゲージはいいものを使おう!


〜 今日の一言 〜

・すっげーおもしれかった!

以上

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