練習走行(7月12日)
作成日:98/07/17
更新日:98/07/18

6回目の練習。前回、なんとかタイムといえるタイムを出せた分、気持ちに若干の余裕が感じられた。
(余裕ぶっこいてる場合ではないのだが)

プロダクションの走行枠は午前中2本フルコース、午後2本東コース。毎度のパターンで、どちらも東からのスタートとなる。

東のピット

前回、自分だけみんなより1日多くフルコースを走行していた為、午前中の2本はアキラとRSオータに走ってもらう事とする。

それにしても今日は寒い。
7月中旬のこの時期に、気温は約20℃。Tシャツ姿でじっとしていると、鳥肌が立つ寒さ。
空は曇っており、雨は降っていない。時折パラッとくるが、路面を濡らす程でもない。

今回のタイヤはブリジストン。BT96ラジアル。
今まで使っていたダンロップに問題は無かったのだが、タイヤ選択の一環として買ってみた。
雑誌に載っているインプレ等の情報を、実際使ってみて試したかったのもあるが、本音を言えば単に興味本位だった。

交換前の終わったタイヤ

又、ブレーキパッドを前後とも新品に交換し、エンジンオイルも交換。

そしてRC−SUGOのバックステップを装着する。

交換前の終わりすぎたブレーキパッド。


今までよりも気温が10℃近く低い為、思い切って150番のMJを装着し、10時10分、1本目。アキラ出動。

4周目迄20秒〜21秒だったのが、5周目でいきなり18秒をだす。6周目はさらに1秒縮めて17秒。
しかし7周目に又18秒に戻る。

「う〜ん。落ちたかぁ。」

と思っていると、8周目、16秒08。続く9周目も16秒台前半。

「・・・・切るなこりゃ。」

期待通りに10周目、ついに16秒を切る。
11周目も15秒台でチェッカー。

ピットに戻ってきた彼に「タイヤどう?」と聞くと、
「うん、いいよ。だって新品だもん。(^^;」と。
「そりゃぁそーだけど。(^^;;」
「それよかブレーキがすごいきく。いつものポイントでブレーキかけると止まっちゃう位。」
「あと、中速で力が無い。やっぱ濃すぎたかもしんない。」

10番落とす事にする。

#140に交換。

「3速に入らないなんて事なかった?」
「いや、全然。1回ギア抜けしたけど。」

「・・・・おっかしーなぁ。俺ん時のはなんだったんだろう・・・。」
「シフトロッドやリンク変わったからかなぁ・・・?」

そして2本目、RSオータ出動。

前半の周回はタイムにばらつきがあるものの、6周目にこれ又いきなりベストの21秒をだす。
ヘアピン立ち上がりで観察していると、その気合いが伝わってくる。
8周目、さらに縮めて20秒後半。9周目に20秒前半を記録した所でチェッカー。
自己のベストタイムを2秒も短縮した。

140番に変更した事で、中速トルクも向上したらしい。5,6速は相変わらずとの事だ。
2サイクル同様、ある程度薄くしないと力が出ないようである。
因みにこちらもシフトに異常は無かったと言う。

午前中の終了。


午前中の俺と言えば、ひたすらある作業をしていた。
バックステップを付けた事により純正のフットストッパーが付かなくなったので、そいつを付ける為の加工作業である。
ステップ周りのホールド性を重要視する俺にとっては結構必要に思えた。

ドリルで穴開け、

ヤスリで削る。

シフトレバーの動作を確認し、

完成。

そして午後。東コース。

14時10分。1本目、俺の走行。

本番はフルコースで行われるので、ここはタイムにこだわらず、東区間の課題に集中しての走行と心がける。
しかし、「んじゃ、40切ってくるかな。」
(又言ってしまった・・・。)
しかも、「40は切れるんじゃねーかな?」等と言われる始末。

肩に力の入った状態で、コースイン。
1周目、45秒から開始。
2周目の130Rを立ち上がると、Vコーナーポストで黄旗が振られている。
コーナーのアウト側立ち上がりラインでVTRが転んでいる。転倒の様子からみてハイサイドらしい。
ライダーはコースサイドで右肩を抑えながら横になっている。
何度見てもいやな光景だ。
そのままコントロールラインを通過とると、今度は全ポスト赤旗。

ピットに戻ると、救急車が出動していた。転倒したライダーの回収作業が行われる。

「オイルが流れ出しましたが、処理は完了しております。」とアナウンスがはいる。
(ありゃガソリンだっつーの)

暫くした後、コースクリア。再びピットアウト。43秒から42秒、41秒とラップを刻む。

そして又Vコーナー立ち上がりで3速に入らなくなる。今度のはこの間の時よりひどい。
ヘアピンを立ち上がり、ストレートでも3回程3速に入れようとする。車速が伸びない。
130Rで抜いたNKに抜き返される。タイムは41秒から42の間をうろうろしている。

(なんで俺だけ・・・。バイクのせいじゃないな。)
シュートカットからの立ち上がりでも入りが悪い。

(・・・・ん?ショートカット・・・・。)
考えてみると、何れも立ち上がりで3速へシフトアップする左コーナー。
東コースではこの二つのみ。

(入れ方が悪いんかな?んな事あんのかな?)

関係無いだろうと思いつつも、試しにシフトペダル内側(エンジン側)から外側(路面の方)へ押し出す様な感じで踏んでみる。
すると、ちゃんと入る。
次の周では今まで通り、外側から内側へ押し込む様に入れようとするが、やはり入ってくれない。
で、逆の方向で入れようと意識してやると、入る。

(はっはぁ・・・・。)
やっとなんとなく分かってきた。
要するに、このシフトはリンクの関係上、エンジン側から外側へ押し出すような感じで力を加えないと、うまく入ってくれないらしい。
俺個人のライディングの癖で、左コーナーの立ち上がりでは左足が開いており、ステップの先端に足を乗せている為、
爪先の方向がエンジン側を向く格好となっている。
そのままシフトレバーを踏みつければ、力の方向は外側からエンジン側へとなり、シフト出来ない。

(そーゆー事かぁ・・・。なんかやだなぁ・・・。)

原因が分かった所で再度タイムアタックを開始する。もう時間が無い。周回数的にはあと3,4周。

シフトに気を付けながら、何とか40秒台がでた。
しかしその次も40秒。

(あぁぁぁもう時間が無い。又しても口先へなちょこライダーになってしまうぅぅ)
と焦りつつ、ストレートに帰ってくる。サインボードに目をやると、T−39 58。
チャッカーが振り下ろされた。

ほっと胸をなで下ろし、走行終了。因みに最終ラップは40秒24。

ピットへ戻り、先程加工したフットストッパーを再検証する。

やたらとステップに近い位置に取り付けられている。
もっとステップから離れたチェーンガード当たりに付く格好になればいいのだが、構造上しょうがない。
こいつがあるとブーツのかかとがそれ以上内側にいかない為、(ストッパーなんだから当たり前)
これも又シフトをし辛くさせている気がした。
あまり評判も良くなかったので速攻却下。取り外す。2時間の加工作業が徒労に帰した瞬間だった。

それと、前から気になっていたフロントフォークのボトミング。
走行後にチェックするといつもフルボトムしている。
ダウンヒルストレートのブレーキングで上下にタイヤがばたばたと暴れるのは路面のせいかと思っていたが、
このフォーク自体に問題がある可能性も否定出来ない。

とりあえずイニシャルを1段入れ、圧側を1ノッチ、伸側を2ノッチ強くして、最後の走行15時30分、RSオータ。

42秒〜43秒で13周を終え、チェッカー迄残り5分の所でピットイン。

「どしたん?」

「バイクが全然曲がらない。」

フロントをいじったのが悪い方向に転んだらしい。ダウンヒルストレートのブレーキングは安定するようになったが、あとはダメ。

「それじゃぁしょーがねーな。戻すか。お疲れさん。」バイクをピットへ入れる。

走行直後、スタンドをかけた状態のFZR。なにげにリアタイヤを回してみる。
「・・・なんか重い。」
「どれどれ・・・。ホントだ。すげー引きずってんな。」

ディスクの熱膨張によりパッドが押さえているらしい。暫くほっとくとクルクルと回るようになる。

「ん〜。元々ピストンの動き渋かったしな。」
「シール換えっか?」
「んじゃ、ついでにフロントも換えとくか。」

「あと、フォークオイルも換えとかね〜とな。油面上げるか高粘度のやつ入れるか・・・。」

来週末は走行枠も無い為、メンテナンス日となる。

「・・・・それにしても、フロント一気に終わったね。」

*** RSオータ ブリジストンBT96インプレッション ***

(全般的に)
BSはDLより乗り心地がいい。走っている時、柔らかい感じがする。DLはガタゴトって感じ。
BSはフロントで曲がり、DLはリアで曲がる。

(ストレートでは)
DLは抵抗がない感じだけど、BSはムチャ、ムチャ、ムチャって感じがする。

(フロント)
いつものように乗ってるとDLみたいにクリップに向かってフロントが向かない。
ブレーキをクリップまで引きずった方が曲がるような気がするし、その時の安心感もある。
(DLで同じことをしても曲がらないし、恐い)
フルコースの1コーナはBSのほうが個人的にいいような気がする。
2本目は、フロントを固めたのとタイアが減ってたので、
倒し込みのときに反発感があり、一気にフルバンク迄もっていけなくて旋回しなかった。
タイアの偏摩耗も起因していたのか?
俺ではフロントの限界はわからなかった。

(リア)
S字でリアがすこし滑ったけど、
BSはズッ、ズッ、ズッって感じで滑ってて、それを越えると急にビューって滑った。
DLだとニュル、ニュル、ニュルって感じで、それを越えてもニュル、ニュルが早くなるだけ。
滑っている最中、BSはリアだけ滑っている感じ。DLはリアが滑っているんだけど、
何故かフロントも一緒に滑ってる感じがして車体が平行移動している様な感覚。
当然グリップ自体は圧倒的にBSが上で、滑りだすところまでの安心感がある。
ただ、2本目にS字の立ち上がりで”へこむ”位すごい勢いで急に滑った。
パワーをかけたときの旋回性はDLがいい。
30分×4本で終わったBT96のフロントタイヤ

アキラ
HIRO
RSオータ
ヘアピン立ち上がり

〜 今回の教訓 〜

・タイヤはダンロップに決定!
・シフトにはまいった!

(今更だが、全然教訓じゃねーな。まぁいっか。(^^;)

以上

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